2009年10月13日火曜日

「士は己を知る者の為に死す。」とは、サムライは、自分のことを認めてくれている人の為、命を投げ出す。Samurai abandons life for a person recognizing oneself and works.

Samurai abandons life for a person and a teacher recognizing oneself and works. Samurai does not become it unless We take good care of a person recognizing oneself.
 20年も前か?「命の満足感とは、なにか?」と亡くなられた太田敏氏に問われた。私は、つかさず「士は己を知る者の為に死す。」と答えた。 私の上司である太田さんは、父親のようなものであり人生の師でもあった。当然、太田さんは、私の事を認めてくれていた。「太田さんのために死ななければならないのか・・・・!」と思ったものである。しかし機会は、訪れず、わたしが52歳のときに太田さんは、肺がんで70歳で亡くなった。亡くなる3日前に、病院に呼ばれ「大橋君、わしの葬儀は、お前がやれ!」と言われた。私は、「男子の本懐です。」「心配御無用!安心して死んでください」と言ったものである。

「士は己を知る者の為に死し!女は己を悦(よろこ)ぶ者のために容(かたち)つくる!今、智伯は我を知る」は、司馬遷の史記の言葉である。

 自分を認め、可愛がって育ててくれた人の為には、命を賭けてこそ「男、サムライ」であると言える。まして、おろそかな行為をすれば、己の恥を天下にさらすようなものだと戒めている。
そして、「女は己を悦(よろこ)ぶ者のために容(かたち)つくる!」も含蓄のある言葉である。
                                     世界拳法会連盟会長 大橋千秋

2009年10月12日月曜日

ルールに」ついて:「日本のサッカーは、武道ですよ」と長沼健さんは、話した。

ルールに」ついて:「日本のサッカーは、武道ですよ」と長沼健さんは、話した。
 日本サッカー協会の名誉会長と勤めた長沼健さんと以前、愛媛県の新居浜市でお会いしたときに武士道につき話し合ったことがある。そのとき、長沼さんは、「日本のサッカーは、武道ですよ。例えば、100点相手に取られていても反則しようとも思いませんし、また、しません。ピッチで唾を吐いたり、相手の反則をアピールすることを恥としていました。」と話された。私は、なるほど「武道においてルールの戒めは、己の中にあり」と痛感した。拳法会の試合の中で審判が選手に「場外反則、注意1回」と宣告したとき、選手は、頭を下げて己の未熟さを恥じる。
 仮に反則をしていなくても「そのように見られた」という行為を恥じる。審判の反則行為が出る状況を作ったことを恥としている。その前に「やめ」「わかれ」の宣告がなぜ、出せなかったのかと悩むのが武道の審判である。「自得は、畢竟己にあり(全て自らに起こるは、結局は、己から起こる)」である。
 昨日、孫の保育園の運動会に行ってきました。父母、おじいちゃんとおばあちゃんは、幼児たちと玉入れの競技に参加しました。おじいちゃんとおばあちゃんは、外側に書かれた円から幼児は、円の中からとルールが説明され、玉入れが開始されました。ところが、父母、おじいちゃんとおばあちゃんは、熱が入ってきたのと少し円が遠くて玉がうまく入らないこともあり、ついつい越境してしまいました。
 こんなとき、もし、あなたが審判なら、どうしますか?
 ルールの通り無効試合にしますか? 
 保育園の審判の先生は、「熱が入り越境したことを告げて二回戦を続けました。」

 そして、玉を入れるだけでなく三回戦は、片付けゲームでした。
 楽しく終わりました。以前、同じようなことがあり、このときは、「無効ゲーム」となり!
  審判である前に人でなくてはなりません。
 大変いやな思いを参加者は、したそうです。
 その決定をしたのは、サッカーで、地方で活躍した元選手で「サッカーは、ルールは、絶対!」ということだったそうです。
 さて、武道(武士道)としては、この保育園の先生の審判あり方が武道の本質のでは、ないだろうかと感じました。日本語の『試合の語源は、奈良時代にあり゛為合(しあわせ)』にあります。
 しあわせの為なら「玉が入った!勝った負けた!などどうでもよい事なのです。」
「ルールは、己の中にあり」「闘っている。自分か最もわかっている!」 それと「ルール自体が出来た時点で公平性は、喪失した。」と思います。
 長沼さんもこの事を良く理解し  :「日本のサッカーは、武道です」  と話されたと思います。
                                         世界拳法会連盟会長 大橋千秋