拳法会の心の三悪とは、「迷い、恐れ、侮り(あなごり)」である。「迷う事なかれ!恐れることなかれ!侮ることなかれ!」常にこの教えを唱え稽古しなければ、「万水映月(全ての水は、そのままの月を映す)」の心を保つことができない。八正道の正見、正思しないと正しい動きは、出来ないものである。無心でなくては、打ち込むときに迷いが生まれ「清らかに打ち込む」事ができない。
人生においても同じで「心の三悪」で「不安」という「心が勝手に産み出した幻」に恐れていては、自暴自棄になるばかりである。これを抜け出す手段を、「欲望・富」と錯覚する。「利」を求めてしまうと、ますます空腹には、耐えられなくなる。そして、心の肥満により様々な病が体の中に住みつき吹き出物のように腫上り、醜くなる。これが「不満」である。醜くなると周りの人が距離をおくのは、あたりまえである!「忠告や教えを請えなく」なり、距離が離れると更に腫上り、醜くなる。それに耐え切れず「裏切り」で己を楽にしようとする。 これが、「師を失い、友をなくす」 自らの成せる心の病の元凶である。 心の三悪に打ち勝つ修錬がこそが大切である。
世界拳法会連盟会長 大橋千秋
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